2008年05月02日

グザヴィエ・ド・メストレ ハープ・リサイタル

[クラシック倶楽部を楽しむ] 本日のプログラム

[NHK BShi 4月24日放送分]

グザヴィエ・ド・メストレ ハープ・リサイタル

(演奏曲目)

  パリシュ・アルヴァーズ 幻想曲 作品82
  スメタナ 交響詩「モルダウ」(トルネチェク編)

(会場)

  王子ホール
  (2006年6月22日収録)

[所感]

本日の「クラシック倶楽部を楽しむ」は、「クラシック倶楽部」のアラカルトからグザヴィエ・ド・メストレのハープ・リサイタルを取り上げます。

ハープは、どちらかというと女性の楽器として似合うと思っていたのですが、メストレが舞台に登場しハープを前に演奏体制に入ると、本当にハープ奏者としてよくバランスのとれた風景を作り出します。

長身でギリシャ彫刻にあるような精悍な容貌をしたメストレは、それだけで絵になってしまうようです。

1曲目はパリシュ・アルヴァーズの幻想曲作品82を演奏します。

パリシュ・アルヴァーズは、19世紀前半に活躍した伝説的なハーピストで、”ハープのリスト”と言われるほどだったそうです。

幻想曲は楽章として分かれてはいませんが3部形式になっていて、第1部では序奏と宮廷風の荘厳な旋律が現れ、第2部ではワルツ風の旋律で舞踏的になり、第3部はすべてがハープのカデンツアのようにダイナミックに演奏されて終わります。

ハープの演奏については全く分かりませんが、ハーピストにとってはまさに超絶技巧的テクニックが要求される作品だったのではないでしょうか。

メストレは、ハープをこんなにも荒々しく弾いても大丈夫だろうかと思わせるほど、ダイナミックに演奏をする一方でピアニッシモの部分では繊細なハープの旋律がはっきりと伝わってくるように丁寧に演奏していました。

これほどまでにハープのダイナミックな演奏を今まで聴いたことがありませんでしたので、メストレのハープにはすっかり感動してしまいました。

2曲目は、スメタナの「モルダウ」でしたが、メストレのハープはこの曲でも、モルダウ川の静かな流れから、滔々とした流れまでを、グリッサンドやハーモニクスを使い分けながら弾き分け、全体的にはダイナミックに演奏していました。

メストレの演奏によってハープの音色を聴いていると、本当に多彩で美しいと改めて思い知りました。

演奏者に男女の別を付けるわけではありませんが、やはりメストレの演奏は男性的に伝わってきたハープの音色ではなかったかと思います。

日本のハーピストにも、もっといろいろな演奏曲目を発掘して、ソロ・リサイタルの機会を増やしていただきたいと感じました。

本日の「クラシック倶楽部」は、グザヴィエ・ド・メストレのハープのダイナミックな演奏に思わず感動して素晴らしい体験をしました。

以上、「クラシック倶楽部を楽しむ」でした。
posted by クラシックマ at 02:56| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック倶楽部を楽しむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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